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「代表的日本人」内村鑑三

2010/12/12 15:17

 

代表的日本人 (岩波文庫)

(評価:★★★★買うべし)85点


●百年前もの昔,海外に日本という国家を

 紹介するために,

 内村鑑三が、英文で西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、

 中江藤樹、日蓮上人を紹介したものです。

 

 たぶん私は、1年前,これらの人がどのような人なのか

 じゅうぶんに説明できなかったと思います。

 

 はずかしい限りです。

 


●この本の内容、つまり、日本の賢人の智恵に感嘆しながら、

 百年たっても真理というものは,あまり進歩していない

 のではないかと感じました。

 


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 

 

・天はあらゆる人を同一に愛する。

 ゆえに我も自分を愛するように

 人を愛さなくてはならない(西郷隆盛)

 


・東洋思想の一つの美点は、

 経済と道徳を分けない考え方であります。

 


・キュウリを植えればキュウリとは別のものが

 収穫できると思うな。

 人は自分の植えたものを収穫するのである(二宮尊徳)

 


・昔の教師は、わずかな年月に全知識を

 詰め込んではならないと考えていたのである。

 ・・・おもに教えられたのは、「道徳」、

 それも実践道徳であった。

 


・まことに救済する秘訣は、彼らに与える金銭的援助を

 ことごとく断ち切ることです。かような援助は、

 貧欲と怠け癖を引き起こし、しばしば人々の間に

 争いを起こすもとです。(二宮尊徳)

 


・大善は名声をもたらすが

 小善は徳をもたらす。(中江藤樹)

 


・徳を持つことを望むなら、毎日善をしなければならない。

 一善をすると一悪が去る。

 日々善をなせば、日々悪は去る。(中江藤樹)

 


 

代表的日本人 (岩波文庫)
内村 鑑三
岩波書店
売り上げランキング: 1225
 
おすすめ度の平均: 4.5
5 代表的日本人
5 印象深いのは「上杉鷹山」と「二宮尊徳」
5 「わが祈り、わが望み、わが力を惜しみなく注ぐ」唯一の国土、日本
5 繰り返し読みたい本
3 ネガティヴな事象へのアイロニカルな視点をいかにもつか
 


(評価:★★★★買うべし)85点

 


 

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「世界に誇る日本の道徳力」

2008/06/15 15:34

 

世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言

【私の評価】★★★★☆(83点)


■学校によく置いてある像:
 二宮金次郎(尊徳)の名言を解説した書です。

 斎藤一人さんの次に来る人は、
 金次郎ではないかと思えるほど、
 現実的な知恵が満載です。


■まず、目を引くのは、貧農を教育するために、
 勤勉な農民を表彰すること、
 そして、勤勉でない農民は悪くなるにまかせることが
 ポイントであるとしています。

 開発途上国へのODAが、
 結果して独裁国家がはびこる援助になっていることを
 予言しているように感じました。


  ・衰えた村を復興させるには、篤実精励の良民を選んで
   大いにこれを表彰し、一村の模範とし・・・放逸無頼の
   貧民をさし置いて、離散滅亡するにまかせるのが、
   わが法の秘訣なのだ(p62)


■また、農村の再興を依頼されたときには、
 自分の家屋、農地を売り払い、自分のすべての財産を処分して
 現地に赴いています。

 再建がいかに困難であり、
 そのためには自分の財産を捨てる必要があることを
 知っていたのです。


  ・尊徳が事を起こすときには、つねに退路を断って前進する
   覚悟がありました。・・・ひとたび責任ある立場に立ったとき、
   人はその覚悟が必要です。(p89)


■リーダーは、あるべき姿を100回言える人だといわれます。
 100回でだめなら1000回、
 1000回でだめなら1万回言い続けるのです。

 二宮尊徳も、それを知っており、
 ひたすら村を回って、指導して結果を出しています。


  ・愚かなものでも、必ず教えるべきだ。
   従わなくても怒ってはならない。
   また捨ててはならない。(p189)


■( 二宮尊徳 )は、像だけではなく
 私たちが深くその考え方を学び伝えるべき人です。

 その二宮金次郎の素晴らしさを垣間見させてくれる一冊だと思いました。
 本の評価としては★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・小事を嫌って大事を望む者に成功はない(p31)


  ・道は書物にあるのではなく、行ないにある(p155)


  ・いい種も悪い種もすべて自分が蒔いたもの(p112


  ・賭をして負けるのは、勝とうとすることの変化である。
   商人が不利を招くのは、巨利をむさぼることの変化である。
   脱税や滞納は、しぼりとることの変化である。(p116)


  ・分度とは収入支出のバランス、計画経済をいい、
   予算以上の使い方を分内の財を散らす(p51)


▼引用は、この本からです。
世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言
石川 佐智子
コスモトゥーワン
売り上げランキング: 2230
おすすめ度の平均: 5.0
5 金次郎のことは知っていても二宮尊徳先生のことは知っていますか?この本は解りやすくてよい!


【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者紹介・・・石川 佐智子(いしかわ さちこ)

 公立中学校教諭として15年間勤務。退職後、
 子育てをしながら家庭児童相談、PTA役員など活動する。
 教育、童話などの著述、講演活動も行う。

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■関連書評■
a. 「二宮翁夜話」村松敬司
【私の評価】★★★★☆

b. 「代表的日本人」内村鑑三
【私の評価】★★★★☆

カテゴリ: 本・アート  > 書評    フォルダ: 書籍

 

「二宮翁夜話」村松敬司

2008/06/15 15:24

 

二宮翁夜話
(評価:★★★★☆読むべし)88点 

●よく小学校で見かけた薪を背負った二宮金次郎(二宮尊徳)の石像ですが、
 二宮金次郎はただものではなかったことがこの本で分かりました。

   この本は「二宮翁夜話」を現代口語に訳したものですが、
  二宮金次郎は、松下幸之助斎藤一人さんとならぶような哲人、経営者なのです。 

●以前、福村出版の「二宮翁夜話」を読みましたが、
 同じ内容なのに共感したところが違っているのが不思議ですが、
 やはり、現代の言葉に直したほうが心に伝わるようです。

 値段が高めなので、中古、図書館などをご利用ください。


 ■この本で私が共感したところは次のとおりです。

 ・善悪は人間の考えからできたもんで、人道上のものなんだ。
 だから人間がいなければ善も悪もなかったんだな。

 ・朝から晩まで一日中善いことを考えていても、
 善いことを実行しなければ善人とはいえんなあ。

 ・数というものは、ごまかしがきかないもんだから、
 この数理によって、世の中の道理を悟るようにするがよい。
 これが悟道の近なんだよ。

 ・勤倹貯蓄して田畑を買い求め財産を増やすところまでは、譲道と同じなんだが、
 そこで天命というものが存在することをよく知り、道に志して、譲道を実行し、
 土地を改良し、開拓したりして国民を助けてこそ、
 ここではじめて「譲道を行う」ことができるんだ。

 ・村里の衰えたのを復興するには、財産をなげうたなければ
 人々はついて来ないもんだ。

 ・世の人は、貧富だとか、苦楽だとか言ってさわぐけれど、
 世間は大海原のようなものだから是も非もないのさ。
 ただそれを泳ぐ術が上手か下手かの違いだけだ。

 ・とにかく、人間社会に役立たない本は読みなさんなよ。

 ・人間がこの世に生を受けた以上、死ぬのはきまりきったことなんだ。
 ・・・・・・だから人と生まれたからには必ず死ぬものと覚悟し、
 一日生きれば一日の儲け、一年生きれば一年の得なんだな。

 ・道徳を忘れた経済は罪悪である。しかし経済を忘れた道徳は寝言である 
 

二宮翁夜話
二宮翁夜話
posted with amazlet on 07.12.22
村松 敬司 二宮 尊徳 福住 正兄
日本経営合理化協会出版局 (1995/01)
売り上げランキング: 325566
おすすめ度の平均: 5.0
5 人生の達人に諭されるみたいな‥‥
(評価:★★★★☆読むべし)88点



 ■関連書評■ 
代表的日本人」内村鑑三
 【私の評価】★★★★☆

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